社会現象を巻き起こしたドラマ『silent』の村瀬健プロデューサーと、脚本家・生田美久が再びタッグを組み、“クアトロ主演”という斬新なスタイルで男女4人の友情物語を描いた完全オリジナルドラマ『いちばん好きな花』。
本記事では、注目の国内ドラマ『いちばん好きな花』のあらすじ&キャスト情報、ドラマファンからのレビューをご紹介。
ドラマ『いちばんすきな花』(2023)あらすじ
この物語の主人公は、潮ゆくえ(しお・ゆくえ)、春木椿(はるき・つばき)、深雪夜々(みゆき・よよ)、佐藤紅葉(さとう・もみじ)という、別々の人生を送ってきた4人の男女。そんな年齢も性別も、育ってきた環境もまるで違う4人が、ある日、「唯一心を許せ大勢の友達が、結婚を機に友達では無くなってしまった」「結婚を考えていた彼女を、彼女の男友達に奪われた」「友達になりたいだけなのに、異性というだけで勝手に恋愛と捉えられてしまう」「友達の友達もみんな友達だと思っていたが、気付けば本音を話せる相手はいなかった」と、それぞれの日常の中で“友情”や“恋愛”にまつわる人間関係に直面してしまう。考え方も全く異なる彼らが、ふとした出来事を機に巡り合い、“友情”と“恋愛”というテーマに自然と向き合っていく。
ドラマ『いちばんすきな花』キャスト情報
潮ゆくえ/多部未華子
学習塾の講師として働く34歳。新潟から上京し、現在は妹と二人暮らしをしている。「子供の頃から二人組を作るのが苦手だった」という気持ちを抱えている。学生時代に通っていた塾で知り合い、恋愛関係に発展することは一度もなく、唯一気が許せる男友達がいたが、彼の結婚を機に友情関係が終わってしまう。
春木椿/松下洸平
白波出版に勤める36歳。実家は花屋を営む。長年付き合っている恋人との結婚が決まり、新居での新しい生活をスタートさせようとしていた矢先に恋人を彼女の男友達に奪われたことで「男女の間に友情なんて芽生えるはずがない」と思い知る。幼い頃は落ち着きがなく、好奇心が旺盛であったが、教師や両親を困らせた経験から次第に自分の意見を言わない性格に変貌し、もう二度と会うことがない初対面の人にしか自分の本音を話さない。悪印象がないため周囲には“いい人”と思われているが、めんどくさいことを避けてきた結果でしかないという思いを抱いている。
深雪夜々/今田美桜
表参道のサロンで美容師として働く26歳。男性と友達になろうとしても相手には恋愛対象としてとらえられ、女友達からは嫉妬の対象となることを多く経験してきたことから「1対1で人と向き合うのが怖い」という思いを抱える。幼い頃より母から「可愛いくいること」を強要され、自分の本心を隠し、取り繕うことがクセとなっている。
佐藤紅葉/神尾楓珠
ゆくえの幼馴染で現在は上京し、コンビニで働きながらイラストレーターになるという夢を追う27歳。周囲からは友達が多いという印象を持たれ、常に周りに人がいるような存在。しかし実際は、表面的にしか人と関われず、本音を打ち明ける友達はいない。「昔から、1対1で向き合ってくれる人がいない」という思いを抱える。自分の薄っぺらさを感じつつも、誰でも構わず“友達”として接してやり過ごしている。
潮このみ/齋藤飛鳥
ゆくえの8歳年下の妹で同居している。どこか落ち着きのあるこのみは周囲に流される姉を反面教師にして育つ。
望月希子/白鳥玉季
ゆくえが働く「おのでら塾」に通う中学生の生徒。ゆくえの悩みを聞き出すなど冷静で大人びた雰囲気を醸し出す。
小岩井純恋/臼田あさ美
椿の元婚約者。男友達と関係を持ってしまったことで婚約を破棄する。しかしそうなる前から椿が本当の気持ちを言ってくれているのか? などすれ違いを感じていた。
赤田鼓太郎/仲野太賀(太賀)
ゆくえと性別を超えてお互いをわかりあえることのできる唯一無二の“友達”であった。二人でカラオケに行くのが定番で、価値観や常識などの感覚が一致することで居心地のいい関係を築いていた。ゆくえに対して恋愛感情を抱いたことは一度もなかったが、結婚相手の意見や気持ちを優先してゆくえとの関係を見直すこととなる。
ドラマファンの評価やレビューは?
Filmarksには現在4,608Mark!(レビュー)が集まり、スコアは3.7を記録している。ドラマファンからのレビューには、以下のような声が多く集まります。
「人それぞれの見えない繊細な悩みが丁寧に描き出されていて刺さる」「大人になってからできる友達の貴重さに気づく」「毎話心が穏やかになる」「沁みる様なセリフが多い」「男女の友情って果たして成立するんだろうか?」
「男女の友情は成立するのか?」という題材に関して、潮&赤田のように友人の「結婚」のタイミングで変化を迎える友達も多く存在するのでは。男女の垣根を超えられる友情も、超えられない友情もどちらにも触れていることから最終回のタイミングでどのように着地していくのかは気になるポイントのひとつ。
また、大人になると表面的には見えないそれぞれの“対人関係の悩み”についても繊細に描かれているので、共感するファンが多いことが伺える。今後の4人の関係性やそれぞれの対人関係がどのように変化していくのかも見どころです。
(C)フジテレビ
※2023年9月14日時点の情報です。