週末なに観る?編集部がおすすめする劇場公開中の映画3選!『プリシラ』『ソウルフル・ワールド』『インフィニティ・プール』【2024年4月12日版】

週末に劇場公開中の映画の中から、FILMAGA編集部員がおすすめする3作品を紹介します。(2024年4月12日版)

今度の週末は映画を観ない?  映画館で公開中&動画配信サービスで視聴できる映画をFILMAGA編集部員がレコメンドする企画、「#週末なに観る?」。まだ予定が決まっていない方のために、 作品の魅力を語ります!

今週はFILMAGA編集部・小川がレコメンド!

PROFILE:ミステリーで頭を使い、アクション作品でスカッとしたあと、ヒューマンドラマでジーンとする。花粉が辛い最近だけど、映画を観てるとくしゃみが止まってありがたい。

4月12日劇場公開『プリシラ』(2024)

あらすじ:14歳のプリシラは、世界が憧れるスーパースターと出会い、恋に落ちる。彼の特別になるという夢のような現実……。やがて彼女は両親の反対を押し切って、大邸宅で一緒に暮らし始める。魅惑的な別世界に足を踏み入れたプリシラにとって、彼の色に染まり、そばにいることが彼女のすべてだったが……。

小川:エルヴィス・プレスリーのかつてのパートナー、プリシラの人生を描いた物語。父親の仕事でドイツで暮らしていたプリシラが、同じく兵役のためにドイツに滞在していたエルヴィスに一目惚れされる……。よく、「白馬の王子様が迎えに来て……」なんて夢物語がありますが、2人の出会いはまさにそれ。シンデレラのように寵愛を受ける少女に、「本当にこんなことあるんだなあ〜」と観ていました。でも、プリシラの人生は幸せだけではありません。なんせ相手はスーパースターですから……。劇中では60〜70年代の華やかでキラキラした世界が広がっています。主演のケイリー・スピーニーはシャネルやヴァレンティノの衣装で身を包み、それがとっても可愛くて、見る目も楽しい。でも、“かわいい”だけではない、違った側面を考えさせられました。プリシラがどのような孤独を抱え、人生を歩んだのか、ぜひ観てみて欲しいです。

4月12日劇場公開『ソウルフル・ワールド』(2020)

あらすじ:ニューヨークでジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師ジョーは、夢が叶う直前にマンホールに落下してしまう……。彼が迷い込んだのは、ソウル<魂>たちが地上に生まれる前の世界だった。そこでジョーが出会ったのは、やりたいことを見つけられず、“人間に生まれたくない”と 何百年もソウルの世界に留まっている“22番”と呼ばれるソウル。 夢のために地上での人生を取り戻したいジョーは 22番に協力を求めるが……。日常の中で“人生のきらめき”を見失っている全ての人へ贈る、“魂”を揺さぶるファンタジー・アドベンチャー。

小川:第93回アカデミー賞で長編アニメ映画賞、作曲賞を受賞した作品です。配信のみだった本作が、2024年4月12日より劇場公開されることとなりました! 劇中で演奏されるジャズはもちろん、ソウルたちの世界のこの世ならざる雰囲気や音楽がとても素敵。私も早く劇場で全身を包まれたい! そして何より、ストーリーが素晴らしいのです……! 何をやってもあと一歩のところでうまくいかない主人公の人生を描いているのですが、セリフがとにかく刺さる……。私たちも日々のなかで、「私にも何か才能ってないのかな……」「もっと良い人生があったのかな……」なんて思うことってあると思いますが、観終わる頃にはきっとそんな気持ちを軽くしてくれるはず。毎日を頑張って生きている大人にこそ観てほしい!

劇場公開中『インフィニティ・プール』(2023)

あらすじ:高級リゾート地として知られる孤島を訪れたスランプ中の作家ジェームズは、裕福な資産家の娘である妻のエムとともに、バカンスを楽しみながら新たな作品のインスピレーションを得ようと考えていた。ある日、大ファンだという女性ガビに話しかけられたジェームズは、彼女とその夫に誘われ一緒に食事をすることに。意気投合した彼らは、観光客は行かないようにと警告されていた敷地外へとドライブに出かける。それが悪夢の始まりになるとは知らずに……。

小川:観終わった後、思わず何だこれは……!と放心してしまいました。とにかく世界観がとんでもない。ネタバレしないように伝えると、自信喪失中の主人公が“自分を消して”次第に自信をつけていくお話。アレクサンダー・スカルスガルド演じる主人公・ジェームズが少しずつ変わっていく様子は恐ろしいし、待ち受ける展開には目を塞ぎたくなります。そして、ジェームズを導くミア・ゴス演じるガビ……。直接的な恐怖はないのに、存在感が大きすぎて夢に出そう……! 監督はホラー界の鬼才デヴィッド・クローネンバーグを父に持つ、ブランドン・クローネンバーグ。彼の作品の特徴でもありますが、自身の分裂やトリップする様子を、万華鏡だったりカオスな映像の点滅だったりと視覚的に表現していて面白いです。考察しがいのある作品なので、ぜひFilmarksで感想をレビューしてみてください!

週末に観る映画は決まりましたか? 名作に出合えたらFilmarksでレビューしてね。それでは良い映画ライフを!

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※2024年4月12日時点の情報です。

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