新作公開まであとわずか! 遂に! ようやく! スター・ウォーズ・サーガ新しいトリロジーの1作目『スター・ウォーズ フォースの覚醒』が公開になります!
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古くからスター・ウォーズはマーチャンダイズ(関連商品)が多いことでも有名です。今回もお菓子やおもちゃに始まり、文具に食器、果ては家具に至るまで、様々なタイアップ商品やグッズが展開されています。世界中がスター・ウォーズに染め上げられていると言っても過言ではないでしょう。
しかし、これほど流行っていると「ケッ! そんな流行りモノを追いかけるなんてバカバカしいぜ!」という逆張りする人が出てきます。中にはそれっぽい常套句の言い訳をネットで拾って逆張りする気持ちを強固にしてしまう人まで散見されます。
MOTTAINAI!
モッタイナイ! 日本の伝統的な意識「モッタイナイ」! そもそも、世界中でこれだけ話題になって狂信的とも言えるファンを生みだした作品を、そんなどーでもイイ理由で見ないなんてモッタイナイ!
ということで、ネットに飛び交う逆張りな言い様を、優しく、やさしく、やさしく…… 時に厳しく諭していこうと思います。
Q.過去作全部見ないと解らないんでしょ?
A.解らなくはないハズです。
黒澤明によって『虎の尾を踏む男達』として映画化もされた、歌舞伎の演目「勧進帳」は牛若丸/源義経と武蔵坊弁慶の2人にまつわる物語の中で、後半に位置するエピソードです。五条大橋での戦いや、平氏との合戦の話を知っていればより楽しめますが、知らなくても楽しい場面に溢れています。
サスペンスフルな勧進帳読み上げ場面に、関守の情け、そしてケンケンしながら走っていく「飛び六方」がラストに待ち構えています。
義経と弁慶の関係性や、身分を明かして関所を通れないこと、読めと言われた勧進帳を実際には持っていないこと、などなどは「勧進帳」劇中で語られたり人物の挙動でわかるように作られています。
同様に、スター・ウォーズの新作も基本的な設定をボンヤリとでも知っていれば、それで充分です。また、「勧進帳」がそうである様に、劇中の台詞や態度でもその程度なら読みとれるハズです。
スター・ウォーズの最新作にはオリジナル3部作のキャラクターが登場しはしますが、「新しいサーガ」として「新たな世代」の活躍を描いています。敵も味方もメイン・キャラクターは一新されています。
そもそもスター・ウォーズ・サーガで一番最初に公開されたのは「エピソード4」です。過去に「クローン戦争」があったことはその時点で設定はありましたが、特にその様子が物語上重要だったワケではありません。
過去作品を踏まえていれば楽しさは増します。過去作全6作品観賞で新作に臨むのはベストですが、1本も過去作を見ないでいきなり新作を見ても、面白いかもしれません。ファンダメンタルなファン以外にとっては、いくら『スター・ウォーズ』と言っても単に新作映画です。気負い無く楽しんだら良いと思いますよ。本当に。
Q.コアなファンが怖いんでしょ?
A.コアやニワカ、見てない人でも、優しい人や怖い人がいます。
ゲームでもスポーツでも仕事でもありとあらゆる分野/ジャンル/レベルで怖い人がいたり優しい人がいたり、面白い人やツマンない人がいます。とりたててスター・ウォーズのファンだけが怖い、ということはありません。
スター・ウォーズを今まで1作品も見ていないと声高に言う人に、多くのスター・ウォーズファンは「これからあの世界に初めて触れられるなんてうらやましい……」と思っているし、そう答えるハズです。見ていないことを責める理屈は存在しません。
「いーや! スター・ウォーズのコアなファンだけは怖い!」と言い張る人がいるとしたら。おそらく、スター・ウォーズのファンにむかって、優しい人さえ怒らせるしつこさで不遜な言葉を投げつけたのでは無いでしょうか?
たとえばこんな……
Q.エピソード1、2、3はつまらなかったぞ! やーい!
A.言われなくても知っています。
プリクウェル3部作をことさら取り上げてスター・ウォーズを貶そうという人は後を絶たず。多くのファンにとっては傷もふさがりカサブタも取れて完治して傷跡も残っていないヒザの上に塩をパラパラ振りかけられている様なもので、痛くもかゆくもないです。
ただ、いきなり人のヒザに塩を振りかける様な人物に対して抱くのと同じ不愉快さはありますが。プリクウェル3部作も、今となっては良い思い出として振り返り、見返すことさえあります。
何度も見ていれば、例えばプリクウェルの揶揄を代表する嫌われ者ジャー・ジャー・ビンクスだって、そのアクションはバスター・キートンを親としてジャッキー・チェンと兄弟の様なカンケイにあるなぁ、とか。ウーキーが集まっている場面は冬のディスコみたいだなぁ、とか。好ましく思える場面も多く存在していることに気付いていくワケです。
Q.金かけたCGゴリ押しハリウッドの大味な大作主義の権化!
A.日常のちょっとした機微を描いた作品では無いです。
コレは多くのハリウッド製娯楽作品も含んだ揶揄になりますが、別にスター・ウォーズにウディ・アレン作品の様なウィットに富んだ恋愛模様や、シドニー・ポラック作品の様な社会派な展開を望んでいるワケではありません。
基本的に劇映画はウソが描かれています。同じウソなら「こんな素敵な恋愛をしてさ……」という身の丈のウソも時には良いですが、「いやぁ! そこの角で宇宙人マジでいたわ! ヴァン・ダムと戦ってた!」というウソの方がダイナミックで面白いものです。
そんな愉快なウソにイチイチつっこんでアラを探して悦に入るよりも、「マジで!? どんな感じ!?」と乗っかって面白い話を引き出す方が楽しいハズです。
スター・ウォーズ シリーズはそんな大ボラの中でも特別面白い部類に入ります。斜にかまえてヒネて貶してオモシロを逃すより、素直に乗っかって楽しむ心持ちこそ、スター・ウォーズに限らず、多くの娯楽作品への正しいスタンスなハズです。
世界中がこれほどまでにノリノリで浮かれるシリーズです。上記した様な言い訳はもはや10年以上前から効力を失った、ザンネンな常套句でしかありません。
スター・ウォーズにはそれらを弾き飛ばす力…… “理力”があるのです。
May The Force Be With You! You! You! and You!
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※2021年6月28日時点のVOD配信情報です。