コメディ界に神聖のごとく現れた、期待のダサカワ王子!!マイケル・セラ編

コメディ界に神聖のごとく現れた王子様とは、彼のことでしょう。

なで肩と長い首、白い肌になよなよ感は完璧なまでに”ださ可愛い”を極めているマイケル・セラ!(1988年6月7日カナダ生まれ)

前回、ダサカワ男子代表1人目としてジェシー・アイゼンバーグをご紹介しましたが、ジェシーの後を追いかける期待の星!そんな彼の魅力がたっぷり味わえる作品を今回も余すところなくご紹介致します!

『スーパーバッド 童貞ウォーズ』

スーパーバッド

タイトルがまずインパクト強すぎですが、3人のだっさ~い高校生が、脱童貞すべく、憧れの女の子達のためにお酒を調達し、パーティ会場を目指すドタバタおバカコメディ。

マイケルは、その中でも一途に好きな子を思い、「彼女と楽しくデートしてみたい。」と純粋に恋をする男の子。テロテロのパーカーを愛用しており、なで肩が際立つルックスで、丸々と太った親友、セス(ジョナ・ヒル)の言いなりになりながらも、ちゃっかり名門大学に合格していたりとダメダメで終わらない芯の強さを持っています。

今作の注目ポイントは、彼の走り方ではないでしょうか。もうどうしたらあんなダサくなれるの??と役作り方法を聞きたくなるほど、だっさいです。でも速い。ダサい。速い。ダサい。

そして運悪く紛れ込んでしまった大人のパーティ会場で、ドラッグをやる不良に囲まれ無理矢理歌を歌わせられるのですが、これが素晴らしい。即興で結構いい歌、歌ってくれます。あの絶妙な緊張感と徐々に皆が乗っていく感じ、たまりません。

家庭科実習中にアジア系の友達とじゃれ合うシーンは、狙っているのではないかと疑うほど純粋で無邪気な笑顔。これ、年上お姉様にはグッとくること間違いなし!

そしてこの映画、マイケル演じるエバン以外、警官も友達も、パーティをする大人も、みんな総じてクズ野郎!なのでそれも大いに楽しんで頂ければと思います。しかし、エバンと太っちょ親友、セスの友情は熱く羨ましい。

カムバック青春!カムバック童貞!興奮しながら鑑賞してみてください!

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『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』

スコット

マイケルが演じるのは、恋多き無職のベーシスト、スコット。このスコットが惚れた赤髪女子、ラモーナの元彼7人と、まるでゲームの世界に紛れ込んだ主人公のように戦っていく、少し風変わりなアクションコメディ。

子供みたいな帽子や、ポップなTシャツ、リストバンドを身につけたキュートな役どころを演じています。アクションが意外とキマっているのが唯一かっこいい要素かもしれません。(笑)

冒頭で、スコットが組むバンド、セックス・オブボムが曲を披露しますが、「ベースの弾き方!!」と思わず突っ込みを入れたくなるほどダサいので、ここは見逃さないように要注意。やたら内股だし、演奏している時以外も基本はイジイジ、ウジウジしているスコット。

ゲイのルームメイトにビシバシ言われる様子が気の毒ですが、笑えて可愛い。いや、笑っちゃいけないけど可愛い。

この映画、出てくる男子がみんな絶妙にダサいので、もしかしたらマイケル・セラ以外にもお気に入りのダサかわ男子が見つかるかもしれません。スコットとルームシェアするウォレスは、あの有名子役のマコーレ・カルキンの弟であるキーラン・カルキン。お兄ちゃんによく似ていますが、この彼が結構いい味出しています。

アナ・ケンドリック演じるスコットの妹に、すぐにスコットから聞いたことをチクる癖があるのも、現実なら鬱陶しいけど映画なら笑えます。スター役で登場するクリス・エヴァンスもおバカ要素たっぷりで、筋肉バカ俺様バカ!が大爆発。

本作の魅力は、まるでゲームのように元彼集団と決着を決めていく現実離れした設定ですが、ラモーナと出会う前に付き合っていた17歳のチャイニーズガール、ナイブスとのデートがギーク感溢れまくりでマイケル、グッジョブ。若い彼女を優しく身守る様子が何とも微笑ましい。

ダンスダンスレボリューションの進化版ニンジャニンジャレボリューションでハードにプレイする場面も、何かよくわかんないけど、「こいつら、スゲー…。」となるので要、注目です。

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『キミに逢えたら!』

キミに逢えたら
とりあえず乗ってる車がダサい。オンボロ、タクシーと間違えてイチャつくカップルが乗ってきちゃう、偽イエローキャブに乗るニックを演じるマイケルは、ビッチな元カノに未練タラタラなバンドマン。ヒョンな事から、ノラという女の子に出会い好きなバンドのシークレットライブに向かう。いや正確にはゲロまみれの友達(キャロライン)捜索。そして後部座席にファブリーズを巻くニック。冒頭から突っ込みどころ満載です。

彼女とふたりきりになった車内で話す間も何かと元カノのことが頭から離れないニックは、度々名前を口にしてはノラをイラつかせる。イラつかせて喉にパンチを喰らう様はダサいの極みです。

でも、ニックが作るミックスCDにノラが惚れていたり、好きなバンドや音楽の話で盛り上がる2人は等身大のラブストーリーを届けてくれるキュートな組み合わせ。

ノラを演じたカット・デニングスが超キレイだし、ニューヨークの街が手伝ってキラキラ。ニューヨークを訪れた事がある方は、彼らがパーティースポットを回る様子を観てるだけでも楽しいはずです!サントラも良いので合わせて聞きたい、コンパクトでサラッと観れるラブコメ。しかしマイケルは地味でダサいのに、女の子にモテる役が多い!いいよ!マイケルその調子!

また、ゲイのバンドメンバーが手を優しく綱げと諭すシーンは名シーンではないでしょうか。この友人達がなかなか大事な仕事をしてくれます。魅力的なキャラクターをここまでぎゅっと詰め込んだ映画も珍しい!

最後にこれだけ言わせてください!ノラと親友キャロラインの異常なまでのガムへの執着、恐るべし!!(笑)この2人の固い絆や姉妹のようなやり取りも羨ましくなる程です。友達と騒ぐ週末が恋しくなるので、心を許した友達と一緒に観賞もいいですね。

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『JUNO/ジュノ』

juno

主人公ジュノ(エレン・ペイジ)が高校生で妊娠し、出産を経験するまでを描く、アカデミー賞も受賞した人気のアメリカンティーンドラマ。マイケルは彼女のボーイフレンドで、産まれてくる子供のお父さんでもあるブリーカー。

エレン演じるジュノは、子供を欲しがっている夫婦に、産まれた赤ちゃんを託す道を選び、お腹がパンパンに膨れてからも学校に通う強くて男前な女の子。小さな身体からは想像できないほどのパワーを感じるのも本作の見所です。

反対に、ブリーカーは、そんなジュノに少し押され気味の控えめな男の子。オレンジ味のフリスクを口の中に放り込み、陸上部である彼が走るシーンは、物語の節目節目に印象的に使われています。ここでは、『スーパーバッド童貞ウォーズ』でのダサさはとりあえず封印。一安心。

前述、2作に対してこちらの作品では徹底して脇役を務めているマイケル。台詞も圧倒的に少ないですが、ジュノを優しく身守るボーイフレンドとして、重要なオーラを放ちます。

奔放で我が道を進むジュノの選択を尊重しながら、大切な時には後ろからそっと包み込み抱き締める男らしさに少しキュンとし、また、まだ高校生の彼女を妊娠させてしまう危うさは流石マイケルです。見事なダサさ。でも何だか憎めない・・・。そしてここで気付きます。あ!私、まんまと引っかかってる!!

本当なら大問題である事件も、ジュノやブリーカーが愛用する暖色系のファッションや、家族や友達の寛大さが魔法のように働き、その大事件に対してのマイナスなイメージは拭われ、一緒にジュノの成長を応援したくなる、ハートを撃たれるティーンムービーです。

無口で頼りなさげなブリーカーと、ジュノの組み合わせが何とも心地よく、ギターを抱え彼に会いに行くジュノが最高に可愛い。マイケルだけでなく、ベストカップルムービーとして、彼らとドキドキしちゃってください!

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まだまだこれから活躍してくれるでしょう、若き”ダサ可愛”王子様!今後、演じる役の幅にも注目したいところです!

次回はお待ちかねポール・ダノをご紹介します!

 

※2022年3月27日時点のVOD配信情報です。

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  • カタパルトスープレックス
    5
    グレッグ・モットーラ監督による青春コメディの金字塔です。クラシックといってもいい。 ボクにとって「笑える」は5段階あります。 レベル1:笑ってほしいポイントと理解できる レベル2:面白い(声には出さない) レベル3:面白い(クスっと声に出る) レベル4:すごく面白い(声に出して笑う) レベル5:すごく面白い(ゲラゲラ笑う) ボクは年間に300本くらい映画を観ますが、たいていはレベル1〜3までです。レベル4は年間に1本あるかないか。レベル5は数年に1本あるかないか。でも、ほとんどの人ってそうですよね。だって、劇場で実際に声を上げて笑ってる人なんてほとんどいないもの。 人によって笑いのポイントは違いますが、本作はレベル5とレベル4のお笑いポイントが数箇所あるという非常に稀有な作品です。 冴えない高校生の青春コメディとしては『ブックスマート』や『バッド・チューニング』の路線。ギャグの系統としては『ハングオーバー』の路線。ただ、本作は高校生なので下品なのにかわいらしい。青春をテーマにした作品は数あれど、本作はギャグという個性で突出しています。 キャラクター造形もとてもよくできています。メインの3人のキャラクターはもちろんのこと、サブキャラクターである女の子たちやお巡りさん二人組もとてもいい味を出している。みんな愛おしいくらい可愛い。
  • Renegade
    4
    ただの下ネタ映画じゃなくて友情の素晴らしさを教えてくれた。高校3年生に戻りたくもなったし中学からずっと仲良くしてくれてる友達にも会いたくなった。毎日会えるような友達がもう周りにいないことに改めて気付かされてなんか孤独を感じたし大人になっちゃったんだって思った。全てが合法でできてしまう歳なんてつまらない。高校生に戻りたいなあ🥺 警察官になりたい
  • seckey
    -
    結構シリアスな映画4本続けて観たあとだったのでだいぶ楽だった。 (ゴダール観た後にこれ。ハンパない差。笑)
  • さたけ
    3.9
    おかしいな。 おれにはこんなん無かったぞ… 俺も戦った方がいい方がいいのか???
  • 朝さん
    -
    好きな女の子とセックスするために 酒を調達する映画 終始バカだなぁ~って思ってみてたけど "エロ"に思考が全振りだった時期が あったなぁ~って思いながらも見てた 最後のセスとエヴァンがある転機が訪れ エスカレーターで互いの姿を見送るシーンで なんか泣きそうになった 気づいたら大人になっていくんだね
スーパーバッド 童貞ウォーズ
のレビュー(13791件)