『デヴィッド・ボウイ・イズ』その生涯にふれるーそして、ボウイと仏像とわたし

仏像が好きすぎて自ら菩薩に。

TETTA

初めまして!なむ!アーティストのTETTAです。仏像が好きすぎて、自ら仏像になったり、一般の方を菩薩にしたりしています。基本的には仏像をモチーフに、油画、写真、パフォーマンスなど、いろいろな表現で作品を作っています。現在、アーティストとしての仕事にプラスして、某アート施設にてキュレーターの仕事もし、現代アートの展覧会(仏像とは関係ない)の企画運営を行っています。

代表作は2010年から行っている三十三間堂プロジェクトhttp://33project.com/

千人を目標に現代人の顔にメイクを施し菩薩に変身させるという作品です。(2016年2月現在、参加者数1500人。2012年に千人達成後、継続中。)

こんな仕事をしていると、アーティストで尊敬する、好きな人は?影響された人物は?とよく質問されます。

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実は物心ついて1番最初に好きになったと実感しているアーティストはDavid Bowie!

小学生のころMTVか何かで彼の映像と音を見たんでしょう。なんかすごい人いる!しかも綺麗!この音、メロディライン、声たまんねえ!って大興奮した覚えがあります。

その頃私は小学生ながら美術の道を進むことは決めてましたし、今現在のアーティストとしての自分に、確実に彼の影響はあると思います。

先日、その生涯をとじられたボウイ様。。胸の奥をぎゅっとつかまれ、泣きそうになりながら、追悼記念で特別公開しているデヴィッド・ボウイ・イズを見てきました。

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イギリス、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で記録的な人気を誇ったデヴィッド・ボウイの回顧展で撮影されたドキュメンタリー映画。

展覧会キュレーター男女2名がストーリーテイラーのように最初にババーン登場し、語り始めます。

タイトルでもある「David Bowie is」は「デヴィッド・ボウイとは何者か」という意味。

この展覧会では何者かを探るために、赤ちゃんの頃のデヴィッド・ボウイの写真から、手書きの歌詞、ジギースターダスト時代からのステージ衣装など、その輝かしい軌跡が展示されています。アーティストとしても、キュレーターとしてもとても興味深い内容!!(日本でこの展覧会やってくんないのかなあ。。。)

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デヴィット・ボウイの変身ぷりったら、観音菩薩も顔負け!

さてさてここからは「ボウイと仏像とわたし」でいきましょう。

仏像オタクのわたしですが仏像の何が好きかっていうと、やはりそのおしゃれ具合、ファッション性!

仏像っていうのはその作られた時代の最先端技術、流行の顔立ち、装飾、紋様などが反映されています。仏像を一体見るだけで、その時代のモードが紐解けちゃうことをご存知でしたか?

つまり、仏像をみることで、その時代がどんなだったか、最新技術や流行などを知ることができるのです!私はそんな仏像の魅力に、すっかりはまっていったわけですね。

今はその色彩は剥落してしまいモノトーンの落ち着いた佇まいですが、実は作られた当時は派手派手の仏像さまも多いんですよ!

そしてデヴィット・ボウイ。彼は作品を発表するたびにその時代の最先端。彼こそがモードで、象徴でした。それゆえ、現代の有名なアーティスト(最近ではガガ様とか)たちやファッション雑誌(ヴォーグとかでよく見かけます)にその影響が轟きまくっています。

菩薩さまのモデルは王子様?

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ええ、つまり仏像オタクの観点からいくとボウイはまさに仏像。その中でも特に菩薩さまのような存在なんです。

みなさんもご周知の通り(?)菩薩さんというものは大変美しい方が多いです。菩薩さまは、お釈迦様が王子様だった頃の煌々しいお姿がモデルとなっています。(そう、男の子なんだよ!)

そして、菩薩さんの中でも特に耳にするのが観音菩薩さんだと思いますが、特に全国区で人気者です。そのためいろんなお姿で作られ特に有名なのが千手観音、十一面観音、馬頭観音、如意輪観音あたりでしょうか。

そして、観音菩薩さんは33パターンの変身をします。(※三十三観音菩薩。例:水月観音、白衣観音など)役割だったり、パワー増幅だったりでいろんな姿を持つのが観音菩薩です。

ボウイの美しさもみなさんご存知の通り(映画の中のインタビューでも写真写りが素晴らしすぎると何名かの方がおっしゃってましたが本当にその通りですよね)だと思いますが、毎回作品を発表することにその姿ガラッと変わる!生涯変化を求めつづけ、新しいことにはどんどん挑戦していったボウイ。

とにかくかっこいい!声がいい!美しい!アンディーウォーホールそっくり!(※映画『バスキア』でアンディーウォーホール役 )てな具合で、その生涯とかは詳しくなかったわたしですが、今回この映画を見ることでその裏舞台に触れることができました。展覧会では、伝説となったあの衣装や、あの衣装の展示も!きゃー生で見たい!

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そして、この映画を見て気付いたことが一つあります。。わたし、仏像好きだなって思ったのは中学生頃。ある少年漫画を読んでからでした。でも、時系列からすると実はボウイ様が先。ボウイ様からの仏像…。

ということで、わたし、かなり影響を受けたということを受け止めます。どおりで、ファッションやメイク(とモードの歴史)が気になるんだという。どおりでアイ・ワナ・メタモルフォーゼ!なのか…!!!

ありがとうございます!デヴィット・ボウイ!涅槃に入られたっていうことなのですね……..(涙)

映画の最後にキュレーターにこう問われます。

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デヴィット・ボウイは何者か、、アーティスト?ミュージシャン?俳優?……… 決めるのはあなたです!ということなのでわたしは自信を持ってこう答えます。

「David bowie is 菩薩!」

(C) 2014 V&A MUSEUM

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  • YUKAKOJIMA
    5
    カッコ良すぎて泣いたよ
  • 3
    回顧展のドキュメンタリーだが、性質的にはメイキング。生い立ちや関係性に衣装、思考の経緯などが綴られていた。もちろんファン向けなので好意の意見しかなく、解説と多面的な広報に見えたが鑑賞後カリスマ性と楽曲の良さは垣間見得たので、興味は十分に持てた。
  • エソラゴト
    -
    大回顧展『David Bowie is』は、2013年3月から約半年間、英国ビクトリア・アンド・アルバート博物館で開催された。その後世界各地を周り、2017年ここ日本でも開かれ自分も足を運んだ。 本作は、この展覧会の紹介とクロージングナイトの模様を収録したドキュメンタリー作品となっている。 展覧会自体はデビッド・ボウイ自身の今迄の足跡や各年代を彩った彼独特の個性的な衣装の展示や自筆の作詞ノート等といった大回顧展に相応しい彼の全てを丸ごと詰め込んだ大変見応えのある内容になっている。 合間に挟まれる所縁の人達のトークショーでは山本寛斎氏が登場し、ボウイとの出会いや交流について語った。(因みに日本での展覧会会場では大島渚監督作品『戦場のメリークリスマス』で共演した北野武氏や坂本龍一氏のコメント映像が流された) 「デビッド・ボウイ 山本寛斎」で画像検索すると必ず出てくる突飛ながら芸術的な衣装(言葉では表現出来ない)についてのエピソード等を聞けた後の最後の締めの言葉がとても印象的で胸が熱くなった…。 「彼とは言葉は通じなかったけれど、魂(Soul)で繋がることが出来ました」 終盤に登場する彼と所縁のある人物名を元素記号で模した周期表は、彼があらゆるジャンル(音楽だけでなく、映像、写真、ファッション等といった全てのカルチャー)に大きな影響を与えていることを如実に表していて大変興味深いものだった。 2016年新年を迎えてすぐ、69歳の誕生日と通算25枚目のニューアルバムを発表した2日後に彼は真の「スターマン」に…。 自分は彼のキャリアの中で1番評価の割れる80年代の音楽から聴き始めたクチだが、その後「ジギー・スターダスト」等の初期作品やベルリン3部作を巡り、彼のジャンルや国籍や人種など何物にも囚われない宇宙的で崇高な芸術性に触れることが出来たのが至福の喜び。
  • Zealot
    3.6
    ドキュメンタリー
  • 高橋早苗
    4.3
    ヴィクトリア&アルバート博物館で開催された回顧展 「デヴィッド・ボウイ・イズ」 …の、クロージング・ナイトで撮影されたのが、このドキュメンタリー映画     展覧会の構成に沿って、手書きの歌詞、ダイアリーやスケッチなど、創作活動にまつわるものをキュレーターが紹介しながら、彼の軌跡を追っていく 貴重な資料や当時のステージ衣装などと、彼にまつわるストーリーを明かすゲストトークも、ピンポイントながらボリューミー。 お腹いっぱいご馳走さま^^ 気になったのは ボウイ本人のこの言葉 「やりたいことだけをやる そのための移住だ」 彼は、1970年代後半 西ベルリンに移り住んでいる まだ、壁が崩壊するなんて 誰も思いもしなかった頃。 イギリスやアメリカでは 有名すぎて 出歩くことすらままならなかったスターも 壁に囲まれた西の孤島の中では 日用品を買いに、気軽に外へ出ることができたとか。 日々の小さなこと、たとえば 暮らすに必要なものを買う そのために、 お店への道を歩く お店に入って、店員と話す ・・・そんな、ちょっとしたことがきっと ものすごく新鮮で 新しい発見だったりしたのだろうな。 逆に、そんなことすら できなかったのね!と驚くけれども。 『やりたいことだけをやる。 そのための移住だ』 イギリスで、アメリカで 他の誰も真似などできない、 強烈なキャラクターと そのイメージを 見せつけたボウイ 素のボウイに戻る時間も 必要だったのだろうな。と感じられて、さらに親近感が増す♪ ミュージシャン、アーティスト、パフォーマー、アクター… どんな肩書きも超えられる 表現者の軌跡。
デヴィッド・ボウイ・イズ
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