映画『アイアンマン2』のあらすじ＆見どころまとめ！「アベンジャーズ」シリーズとの関連性など徹底紹介

『アイアンマン』の大ヒットを受け、「MCU」シリーズ第3弾として引き続きジョン・ファヴロー監督が続投した『アイアンマン2』。ロバート・ダウニー・Jr扮するアイアンマンの敵役にミッキー・ロークやサム・ロックウェルなど豪華俳優が抜擢された他、スカーレット・ヨハンソン扮するスターク社に潜入する謎の女スパイ「ブラック・ウィドウ」が登場するのも本作からだ。

『アイアンマン2』（2008）あらすじ

スターク・インダストリーズの最高経営責任者であるトニー・スターク（ロバート・ダウニー・Jr）は、自身こそがアイアンマンである事実を認め、世間に露出していた。世界の未来を考えるために開催したスターク・エキスポでは聴衆を巧みな話術で煽動する。世界の最先端技術が結集するこの華やかな式典の場でトニーは、上院の軍事委員会への召還を告げられる。委員会で武器として認定されたアイアンマンを政府に渡してほしいと言われると、トニーにとってアイアンマンのスーツは一体のものだと説明。委員会側からの追求にも動じることはなく、トニーはアイアンマンである自分こそが「核の抑止力」であると世界平和の「民営化」を高らかに宣言してみせる。北朝鮮やイラン、そしてアメリカ合衆国でさえ、アイアンマンと同等の兵器の開発には成功出来ない中、ひとりの男がモスクワでテレビに映るトニーの姿を睨みつけていた。彼の名はイワン・ヴァンコ（ミッキー・ローク）。全身に刺青を入れた出で立ちは悪党を画に描いたようなものだ。イワンは、トニー・スターク打倒のための計画を着々と進めていた。一方、トニーの身体は蝕まれ始めていた。生命維持のために装着されたアーク・リアクターとアイアンマンスーツの使用によって体内の毒素の濃度が上がっていたのだった。そして事件はモナコのF1レース会場で起きる。トニー自身がレーサーとして参加したレースコースに突如イワンが乱入し、胸に装着したアーク・リアクターを起動し、レース中のトニーめがけて一撃を炸裂させ、車体はまっぷたつに。絶体絶命の状況の中、トニーも負けじとスーツを装着。大混乱のレース会場で両者の激闘が始まるのだった……。

※以下、「アベンジャーズ」シリーズのネタバレを含みます。

キャスト＆スタッフ紹介

トニー・スターク / アイアンマン：ロバート・ダウニー・Jr

ペッパー・ポッツ：グウィネス・パルトロー

ジェームズ・“ローディ”・ローズ / ウォーマシン：ドン・チードル

ナタリー・ラッシュマン / ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ

：スカーレット・ヨハンソン

イワン・ヴァンコ / ウィップラッシュ：ミッキー・ローク

ジャスティン・ハマー：サム・ロックウェル

ニック・フューリー：サミュエル・L・ジャクソン

監督：ジョン・ファヴロー

脚本：ジャスティン・セロー

製作：ケヴィン・ファイギ

製作総指揮：スーザン・ダウニー／ジョン・ファヴロー／アラン・ファイン／スタン・リー／デヴィッド・メイゼル・デニス・L・スチュワート／ルイス・デスポジート

撮影：マシュー・リバティーク

音楽：ジョン・デブニー

『アイアンマン2』の見どころ＆注目すべき点

トニー・スタークの肖像

ロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スタークは、父親から受け継いだアメリカ合衆国随一の兵器製造企業スターク・インダストリーズのトップで、カリスマ性を存分に発揮するキャラクターとして描かれている。派手好みのトニーは、日夜パーティーに姿をみせ、数多くの美女たちと浮き名を流すゴシップには常に事欠かない。そんなトニーが唯一信頼するのが秘書のペッパー・ポッツだが、彼女を自身の後継者として最高経営責任者に使命するあたりはトニーの破天荒さと大胆さを象徴している。しかしそんなトニーだからこそ誰よりも孤独な存在だ。自身の生命維持のために装着したアーク・リアクターが体内の毒素を上昇させ、今度は自分の命を危険にさらし初めていた。さすがのトニーにもこれはどうしようも出来ず、より孤独な状況に苛まれる。さらにそこへ登場したロシア人のイワン・ヴァンコにアーク・リアクターで死ぬのは苦しいと言われ、現実に直面させられる。本作でのトニーは冒頭の召還された軍事委員会での強気な姿勢以上に、ひとりの人間としての弱さが極めて等身大に描かれている。

美人秘書の正体

トニーがアイアンマンであることを公言して以来、スターク・インダストリーズの株価は最高値にまで跳ね上がったが、経営者として社内での舵取りに限界を感じたトニーは突然、秘書のペッパー・ポッツを最高経営責任者に任命する。そして空席となった秘書には、公証人として書類にサインを求めてきた法務部のナタリー・ラッシュマン（スカーレット・ヨハンソン）を新しく傍らに置こうとする。東京でモデルをしていたというだけあってその美貌は折り紙付きで、仕事の能力に関しても完璧な人物だが、トニーとボクササイズをしていたハッピー（ジョン・ファブロー）をリング上でノックアウトさせてしまう驚くべき戦闘能力を発揮したりする一面をみせる。それもそのはずだ。実はナタリーは、「ブラック・ウィドウ」というコードネームを持つ凄腕の女性スパイであり、本名はナターシャ・ロマノフだったのだ。ブラック・ウィドウは、本作での初登場から「アベンジャーズ」シリーズでの重要な役どころを担うこととなる。彼女の孤高の美しさは多くのマーベルファンの心を掴んでおり、2020年には単独作品の公開が控えている。

父ハワードとS.H.I.L.Dの関係性

世界の未来を考えることを目的としたスターク・エキスポは、スターク・インダストリーズの創業者でトニーの父であるハワードによって1954年に初めて開催された。その精神を受け継ぎながら念願の開催を果たしたトニーは、華々しい開会式のセレモニーとしてハワードが自社の意義を説く映像を大画面に映し出す。ハワードはトニーにとって最も尊敬すべき人物ではあるが、一方で苦い過去を抱える原因にもなっている。トニーは寄宿舎に入れられたことで自分が父から疎まれていると思ってきたのだ。しかしトニーは父ハワードの意外な秘密を知ることになる。それはパワードスーツの使用による血中の毒素の数値が上昇し、自暴自棄になってしまったトニーにスーパーヒーローたちを管理する国際組織S.H.I.L.Dの長官ニック・フューリー（サミュエル・L・ジャクソン）がハワードの遺品を渡したことで明らかとなる。展示会に関するフィルムには父が子に残したメッセージが込められていた。世界の未来の「鍵」を息子に継承しようとするハワードこそS.H.I.L.Dの創設メンバーだったのだ。ファンにはたまらないこの激アツな展開に、一体どれほど驚くことだろうか。

『アイアンマン2』が観られるVODサービスは？

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「アベンジャーズ」シリーズを全作品公開順に観るなら？

（1）『アイアンマン』（2008）
（2）『インクレディブル・ハルク』（2008）
★（3）『アイアンマン2』（2010）
（4）『マイティ・ソー』（2011）
（5）『キャプテン・アメリカ／ザ・ファースト・アベンジャー』（2011）
（6）『アベンジャーズ』（2012）
（7）『アイアンマン3』（2013）
（8）『マイティ・ソー／ダーク・ワールド』（2013）
（9）『キャプテンアメリカ／ウィンター・ソルジャー』（2014）
（10）『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』（2014）
（11）『アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン』（2015）
（12）『アントマン』（2015）
（13）『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』（2016）
（14）『ドクター・ストレンジ』（2016）
（15）『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：リミックス』（2017）
（16）『スパイダーマン：ホームカミング』（2017）
（17）『マイティ・ソー／バトルロイヤル』（2017）
（18）『ブラックパンサー』（2018）
（19）『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』（2018）
（20）『アントマン＆ワスプ』（2018）
（21）『キャプテン・マーベル』（2019）
（22）『アベンジャーズ／エンドゲーム』（2019）
（23）『スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム』（2019）

※本記事で紹介した作品に「★」をつけます。