ジョージ・ルーカス監督による新3部作の最終章となる本作。クローン戦争の終結と選ばれし者アナキン・スカイウォーカーが暗黒面に堕ちていく過程が描かれる。また「スター・ウォーズ」シリーズを代表する暗黒卿ダース・ベイダー誕生の秘密が明かされる重要な物語となる。本作以降、旧3部作(エピソード4〜6)の後日譚となる続3部作(エピソード7〜9)が製作されているが、ジョージ・ルーカスが監督・製作に関わる「スター・ウォーズ」シリーズは本作で最後となった。
本記事は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のあらすじ&キャスト、見どころをご紹介します。
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)あらすじ
クローン戦争の勃発から3年。パルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)が分離主義勢力の司令官グリーヴァス将軍に捕らえられる事態が発生し、オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)が救出に向かう。パルパティーン最高議長を救出し無事帰還したアナキンは、妻であるパドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)が妊娠していることを知るが、やがてパドメが出産と共に死んでしまう予知夢を見るようになる。かつて同様の悪夢にうなされ、母を救えなかったアナキンは今度こそ愛する者を死の運命から救ってみせると決意する。
一方、ジェダイ評議会は長年権力の座にあり続けるパルパティーンに疑いの目を向けていた。評議会はパルパティーンと親しいアナキンにスパイとして情報を探るよう密命を下す。そんなアナキンにパルパティーンはフォースの暗黒面を操るシスの魅力を説き、パドメを救う方法があると囁く。パドメの身を案じてならないアナキンは暗黒面への関心を抱き始めるのであった。
※以下、「スター・ウォーズ」シリーズのネタバレを含みます。
キャスト&スタッフ紹介
オビ=ワン・ケノービ:ユアン・マクレガー
アナキン・スカイウォーカー:ヘイデン・クリステンセン
パドメ・アミダラ:ナタリー・ポートマン
ヨーダ:フランク・オズ
メイス・ウィンドゥ:サミュエル・L・ジャクソン
C-3PO:アンソニー・ダニエルズ
R2-D2:ケニー・ベイカー
チューバッカ:ピーター・メイヒュー
ジャー・ジャー・ビンクス:アーメッド・ベスト
ベイル・オーガナ:ジミー・スミッツ
ドゥークー伯爵:クリストファー・リー
パルパティーン/ダース・シディアス:イアン・マクダーミド
監督:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス
製作:リック・マッカラム
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
撮影監督:デビッド・タッターサル
音楽:ジョン・ウィリアムズ
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の見どころ&注目すべき点
暗黒面に堕ちていくアナキン
本作で中心に描かれるのは、暗黒面=ダークサイドに堕ちていくアナキンの葛藤だ。「エピソード1」でクワイ=ガン・ジンから選ばれし者=フォースにバランスをもたらす者として見出され、将来有望なジェダイだったアナキン。しかし、前作「エピソード2」で師匠オビ=ワンへの不満、ジェダイの掟に反するパドメとの恋、そして母シミ・スカイウォーカーの死がアナキンを暗黒面へと誘うきっかけになった。
そんな負の感情を持ちながら、本作では最愛の人であるパドメが妊娠。アナキンはパドメが出産で死ぬという予知夢を見て、母の死の予知夢を見たことを思い出し、パドメを失う恐怖と不安から歩むべき道を踏み外してしまう。アナキンの暗黒面への転落は、怒りや憎しみだけでなく、愛する者を失う恐れがあったからである。
暗黒卿ダース・ベイダーと銀河帝国の誕生
「スター・ウォーズ」を代表するキャラクターである「ダース・ベイダー」の誕生が描かれた本作。パドメを想うがあまりにパルパティーン=ダース・シディアスの誘惑に屈したアナキンは、シスの暗黒卿「ダース・ベイダー」になることを決意。そして師匠であるオビ=ワンとの激しい戦いの末、アナキンは半分機械の身体となり、全身黒ずくめの衣装、黒いマスクをつけ「ダース・ベイダー」に変貌を遂げてしまう。また「ダース・ベイダー」の誕生と同時に、パルパティーンは銀河共和国を解体し銀河帝国を成立。帝国軍が銀河を支配する暗黒時代が幕をあけ、旧3部作(エピソード4〜6)に繋がっていくのであった。
「スター・ウォーズ」シリーズとの関わりは?
ジェダイ=正義であるはずの主人公が、悪に転向するという悲劇的な結末で幕を閉じた本作。「正義」が「悪」に負けるというかつてない展開になった。また、本作は新3部作(エピソード1〜3)と旧3部作(エピソード4〜6)を繋ぐ重要な作品でもあり、なぜアナキンはダース・ベイダーになったのか、なぜ銀河共和国は帝国軍になってしまったのか、旧3部作で残されていた謎が明らかになった。
旧3部作の後日譚となる続3部作(エピソード7〜9)には、本シリーズ最大の悪役パルパティーンの登場や、シスの暗黒卿ダース・ベイダーを崇拝する人物も現れる。本シリーズに登場した人物たちが続3部作にはどう関わってくるのか見逃せないポイントだ。
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「スター・ウォーズ」シリーズを時系列に並べると?
公開順で観ると第6作目の『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』。時系列に並べるとどこの位置になるのでしょうか。2回目以降の鑑賞は、時系列順に並べて観るとより深く楽しめるかもしれませんよ。
(1)『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)
(2)『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)
★(3)『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)
(4)『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)
(5)『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)
(6)『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)
(7)『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)
(8)『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)
(9)『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)
(10)『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)
(11)『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)
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※2021年1月15日時点の情報です。