【Filmarksの人に聞いてみた Vol.9】今年いちばん面白かったドラマって?Filmarks社員に「2022年ベストドラマ」をきいてみた。

Filmarksを運営する社員に、映画やドラマ、アニメに関する「偏愛」やオススメを聞いてみる企画。第9回目は、Filmarksの社員5名に「2022年一番面白かったドラマ」を聞いてみました。

Filmarks社員の「2022年ベストドラマ」は?

Filmarks 成田さんのベストドラマ:
セックス・ピストルズ

あらすじ:世界中にパンク革命をもたらしたセックス・ピストルズの伝説的ギタリスト、スティーヴ・ジョーンズの半生を描いたドラマシリーズ。『ロミオ+ジュリエット』や『ムーラン・ルージュ』などを手掛けたクレイグ・ピアースが脚本を務め、『トレイン・スポッティング』『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイルがメガホンを取る。

成田:セックス・ピストルズが好きなのと、ダニー・ボイル監督が連続ドラマを手掛けると聞いて鑑賞しました!

伝説のパンクバンド「セックス・ピストルズ」の結成から解散までを描いた伝記ドラマで、ピストルズのギタリストであるスティーヴ・ジョーンズの目線で物語が進んでいきます。とにかくロットンとシドの再現度の高さに脱帽で、キャスティングが完璧でクオリティが高いです。70年代ロンドンのパンクムーブメントの空気感や、それぞれのメンバーが抱える葛藤と切なさがよく描かれていて、終始ワクワクしながら見終わりました。

個人的にアガったエピソードは「anarchy in the UK」の誕生です。最終話の意外な終わり方にも注目です。パンクを象徴するグラフィック・コラージュが使用されるなど映像表現もとにかく秀逸でカッコイイ! ヴィヴィアン・ウェストウッドやマルコム・マクラーレンなどのデザイナーも登場し、かなり豪華な一作に仕上がっていると思います。全6話完結でサクッと見れるのおすすめポイントです。音楽やファッションも好きな映画好きの方は、是非チェックしてみてください。

Filmarks 長谷川さんのベストドラマ:
39歳

あらすじ:高校生の頃、ひょんなことから仲良くなった、チャ・ミジョ (ソン・イェジン)、チョン・チャンヨン (チョン・ミド)、チャン・ジュヒ (キム・ジヒョン) の3人は、幸せなときもどん底のときも一緒に乗り越えてきた大親友。そんな彼女たちも大人になり、ミジョは皮膚科医、チャンヨンは演技コーチ、ジュヒは化粧品のセールスマネージャーとして働いています。しかしある日、39歳になった彼女たちの人生に暗雲が垂れ込め始めたことで、3人はそれぞれ別々の道を歩く覚悟を迫られます。

長谷川:40代を目前に控えた親友3人組の友情と恋愛、そして人生を深く掘り下げる恋愛ヒューマンドラマ。日本で社会現象を巻き起こした「愛の不時着」でヒロインのユン・セリを演じたソン・イェジンが主演。「これからどうするか?このままでいいのか?」そんな事をふと悩み出す謎の節目歳(29歳とか39歳)の女性たちが主人公で物語は始まります。

どこにでもあるような、誰にでもおきそうな恋愛、結婚、仕事そして人生の話なのですが、特別な事がないからこそ共感出来る部分が多いドラマです。 特に友情にフォーカスされているのですが、友情の中でも変化があったりと人間関係の脆さや愛の深さを感じたり学べたりする気がしました。こんな風に支え合えている友達に出会えた人生は、日々に力を与え素敵なものだと思います。 観ると今の人生があるのは友達のおかげだなぁと素直に感じれて、友達に会いたくなるドラマです。キム・テリの「二十五、二十一」が青春だとすればこのドラマはもう少し先の話で、『今を大切にしたいけれどよくわからない』そんな時に観ると自分や周りの事が客観視できて頑張る力をもらえると思います!

Filmarks 山口さんのベストドラマ:
おいハンサム!!

あらすじ:朝食の目玉焼きひとつとっても個性の違う三姉妹。唯一の共通点は、「男を見る目が全くない」こと……。娘たちの未来のため、昭和の頑固親父の生き残り・吉田鋼太郎が立ち上がるアットホーム・ドラマ。

山口:Filmarksのドラマランキング集計していて、スコアが★4超えとかなり高かったので興味を持ち観始めました!

家族×食×恋愛をテーマにしたホームコメディで、特別な事件や、めちゃくちゃ先が気になる展開があるわけではないんですが、お父さん、お母さん、娘3人のやりとりや会話、周りの人たちとの関係性が心地よくてずっと見ていたくなるストーリーでした。

毎話、軸となるメッセージみたいなものがはっきりしていて、そのメッセージが食事や、仕事、人間関係、恋愛など様々な角度から伝わってくるのもおもしろかったです。 全体的にはのんびり見れるストーリーだけど、端々にハッとする台詞が挟まれていて、思わず自分の日常に当てはめて考えてしまうような気づきや発見があるのも魅力でした。個人的には3話の冷蔵庫地図、7話の老舗町中華のエピソードがお気に入りです。MEGUMIさん演じるお母さんのゆったりと、どっしりと家族を支えるキャラクターが最高なので、是非観てみてください。

Filmarks 井上さんのベストドラマ:
アップロード~デジタルなあの世へようこそ~』 シーズン2

あらすじ:「ジ・オフィス」「Parks and Recreation」のグレッグ・ダニエルズによるヒットコメディが戻ってきた! 意識を仮想現実にアップロードさせることにより贅沢な死後を送れるようになった未来。今シーズンでは、顧客サービス係の“エンジェル”のノラはデジタルな社会とつながりを絶ち、テクノロジーを拒むグループのもとで生活することに。一方、レイクビューのネイサンは何の相談もなくアップロードしてきた元恋人・イングリッドと気まずさを感じながら一緒に暮らすことになる。

井上:シーズン2ではデジタル・ベビーを育てたりとコメディ色も強くなった一方で、 アップロードされた人と生きている人との関係だったり、 現実の資本主義の問題も絡められていたり、ハラハラする要素も入っていて一気に観てしまいました。

もともと仮想現実などはあまり興味がなかったのですが、 自分だったらどんな仮想現実だったら生きてみたいだろうか、 アップロードした人の仮想現実での感覚はどこからくるのかなど、設定が面白いので空想するのも楽しかったです! 1話30分前後なので手軽に観れるところもオススメです。

Filmarks 松浦さんのベストドラマ:
silent

あらすじ:主人公の青羽紬(あおば・つむぎ/川口春奈)は8年前に、一生をかけて愛したいと思えた恋人との別れを経験し、新たな人生を歩もうと前を向いて生きている一人の女性。あれは、高校卒業後のある日。突然、理由も言わずに別れを告げられます。それから8年という月日が流れ、新たな人生を歩み始めていた紬でしたが、ある日偶然、雑踏の中に彼をみかけ、再び意識するようになっていきます。もう一度会ってちゃんと話をしたいと思った紬は彼を探し出しますが、実は徐々に耳が聞こえにくくなる“若年発症型両側性感音難聴”を患い、聴力をほとんど失っていたという思いがけない現実を知ることになって…。

松浦:Twitterで話題になっていたのと、友人に勧められて鑑賞しはじめたところ1話で沼りました……。

人間関係、言葉選び、服装、シチュエーションなど細部までこだわりが詰まっていて、1回目と2回目では見え方が違ったりと、何度でも見返したくなります。登場人物全員に共感できてしまう部分があり「自分だったら」と考えながら鑑賞すると1話が一瞬で終わります。

毎年秋の地上波ドラマでは、必ずといっていいほどキュン系の恋愛ドラマがありますが、本作は恋愛要素だけではなく、友情や家族などの人間ドラマもしっかりと描かれているので、世代問わず楽しめると思います。ちなみに私の『silent』の楽しみ方は、イヤホンで鑑賞することです。といってもBGMを楽しむのではなく、あえて無音をイヤホンで体験することで、自分ごとしてよりリアルに感じられるからです。本作をまだ見ていない人は、今からでも見てほしいです!誰も悪い人がいません。全員良い人です。 だからこそ厄介で、辛いけど、誰かの人生の後押しをする温かいドラマだと思います。

【Filmarksの人に聞いてみた】連載

※2022年12月7日時点での情報です。

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