映画監督としても名高いダリオ・アルジェントが80歳にして初主演を果たした映画『VORTEX ヴォルテックス』。
本記事では、映画『VORTEX ヴォルテックス』のあらすじ&キャスト情報、見どころをまとめてご紹介します。
『VORTEX ヴォルテックス』（2023）あらすじ
“人生は夢の中の夢だ。”
映画評論家である夫と元精神科医で認知症を患う妻。離れて暮らす息子は、二人を心配しながらも金銭の援助を相談するために家を訪れる。心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて、日常生活に支障をきたすようになる。そして、ふたりに人生最期の時が近づいていた……。
『VORTEX ヴォルテックス』キャスト情報
映画評論家。心臓病を抱えている。
認知症を患っている。
その他キャスト
息子／アレックス・ルッツ
スタッフ
◼︎監督・脚本・撮影・編集：ギャスパー・ノエ
『VORTEX ヴォルテックス』見どころ
新作のたびに実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエ監督が、「暴力」「セックス」を封印し、「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て新たな世界を作り上げた。
この映画が私たちに見せるのは、“死ぬまで”の追体験だ。本作の特徴は、画面を左右に分割したスプリットスクリーンの手法。夫と妻の二つの視点から同時進行で物語が映し出されていく。一見仲睦まじい夫婦の日々が展開されるかと思いきや、次第に日常は崩れ去り、「逃れられない運命」が無情にも迫りくる。
「人はどう死んでいくのか。」
過激で「動」な作風が特徴だった監督が、打って変わって静かに、しかし確実にゆっくりと破滅へと向かっていく人々の現実を真正面から描くことで、観客は暴力なき恐怖の渦に吸い込まれていく。
夫を演じるのは、映画『サスペリア』（1977）、『インフェルノ』（1980）、『サスペリア・テルザ 最後の魔女』（2007）の「魔女3部作」などを監督として世に送り出してきた“ホラー映画の帝王”ダリオ・アルジェント。妻は『ママと娼婦』（1973）の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾った女優フランソワーズ・ルブラン。ジワジワと迫りくる不穏さをもってすれ違う夫婦、助けを求めることの難しい家族関係、そして徐々に漂い始める死の匂いからは目が離せない。
どんな恐怖作品よりも恐ろしい老夫婦の死に様を描いた『VORTEX ヴォルテックス』は、2023年12月8日（金）より劇場公開。是非、この機会にチェックしてみては？
『VORTEX ヴォルテックス』作品情報
◼︎上映日：2023年12月8日（金）
◼︎配給：シンカ
◼︎公式HP：https://synca.jp/vortex-movie/
（C）2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – LES CINEMAS DE LA ZONE – KNM – ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINEMA
※2023年11月27日時点の情報です。
※最新の配信状況は各動画配信事業者の公式サイトにてご確認ください。
