2017年も残すところあとわずか。今年もたくさんの映画が公開されました。
2017年に日本国内で公開された映画はおよそ1,200本! みなさんはそのうちの何作品をご覧になったでしょうか。
FILMAGAでは、各界の著名人や有識者に「2017年私のNo.1映画」を伺いました!
あのひとやこのひとの心に残った作品は? 本日から年末にかけて、ゆっくりじっくり紹介していきます。
第6回は「メディア編」。日々さまざまなコンテンツに出会っているメディア人たちの心震わせた作品とは!?
密度の濃い極上のエンターテイメント作品
深水英一郎さん
(ニュースサイト発行人)
■プロフィール
やわらかニュースサイト「ガジェット通信」発行人。さまざまな製品やサービスを見せてもらうのが大好きです。特にトンチの効いた製品が好き。
スター・ウォーズ/最後のジェダイ
前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で登場した、おじいちゃんにあたるダース・ベイダーを崇拝するキレる若者カイロ・レンが斬新かつ面白すぎるキャラクターで、その後の展開がすごく気になっていたのですが、本作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では彼の存在感が増大してました。個人的に今年は『ブレードランナー2049』に少々がっかりしてしまったのですが、同じSFでも年末にやってきた新しい「スター・ウォーズ」は本当に面白い作品でほんとに良かった。この作品、密度が濃いので何度も観たくなります。前作でゆっくり再起動を始めた新たなる「スター・ウォーズ」の世界が、激しくめまぐるしく展開を始めるんです。ハラハラドキドキですが笑いの要素も随所に盛り込んであり飽きさせません。そして、続きモノでなければ味わえない「驚きの展開」もしっかりと散りばめられており、極上のエンターテイメント作品となっています。
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ニュースサイト「ガジェット通信」では、インタビューや、映画関連の取材にも力を入れています。また、活躍する女性や男性を撮り下ろし写真で紹介するガジェット通信の企画「ガジェット女子/ガジェット男子」をリニューアルスタートしました。
ガジェット通信
失恋した後輩も、きっと次の一歩を踏み出している。
杉本朋之さん
(朝日新聞社 総合プロデュース室)
■プロフィール
朝日新聞社のデジタル営業セクションで、映画、演劇をはじめとするエンタメ業界や、出版社、ファッション・化粧品業界などを担当しています。
ラ・ラ・ランド
失恋経験のある人たち(≒全人類、つまりそこのあなた)の人生を前向きに導いてくれる映画です。夜の社内食堂で会った、失恋ほやほやの後輩を無理やり連れ出し観に行ったほどです。 ストーリー自体は、起承転結がはっきりしてわかりやすいものです。さらに痛快で心躍るミュージカルに乗せることで、物語はあっけないほどに早く流れていきます。しかし足早に過ぎたからこそ、エンディング直前のあの仕掛けで、観客の脳裏にそれまでの全てのシーンが走馬灯のごとく駆け巡ります。一つの恋をあたかも充実した一生のように体感させてくれる監督の演出には脱帽でした。失恋した後輩も、きっと次の一歩を踏み出していることと思います。
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朝日新聞社では、朝日新聞デジタルはもちろんのこと、20~30代をターゲットにしたエンタメ色の強い「withnews」をはじめ、様々なウェブメディアを運用しています。しかし私は映画のヒットのためとあらば、時には自社メディア以外(Filmarksをもちろん筆頭に!)でも一緒になって広告展開を考えます。配給、広告・PR会社の皆様、是非とも気軽にお声かけください。
朝日新聞デジタル
withnews
多彩な感情の波をうまく乗りこなせれば、何があっても人生は奥深く美しい。
編集KIMさん
(フィガロジャポン編集者)
■プロフィール
映画をこよなく愛する、フィガロジャポン編集者。フランス映画はもちろん、アジア映画、スター・ウォーズも♡
エル ELLE
果たして彼女は冷徹なひとなのか? いや、そうではない。むしろものすごく激しい感情を持っていながら、驚異的なコントロール能力によって揺さぶられることがないだけ。つまり、濃密な感情と冷静の間を、すっくと前を向いて生きている。イザベル・ユペールでなければできなかった映画だと感じた。女に起こる災難を、不愉快な湿り気なく演じきる。多彩な感情の波をうまく乗りこなせれば、何があっても人生は奥深く美しい。そう感じさせる作品だった。
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雑誌フィガロジャポンのウェブサイト「madamefigaro.jp」にて、「編集KIMのシネマに片想い」を連載中。齊藤工の連載「活動寫眞館について」の担当デスクを務める。
madamefigaro.jp「編集KIMのシネマに片想い」
齊藤工「活動寫眞館」
センスの良いミュージックビデオを見た後のような爽快な気分
万波宏司さん
(スポティファイジャパン株式会社 広報)
■プロフィール
世界で1億4,000万人以上が利用する音楽ストリーミングサービスSpotifyの広報を担当。音楽文化やショービジネスの世界を題材にした映画も好き。
ベイビー・ドライバー
音楽とシンクロしたスタイリッシュで疾走感溢れる映像に驚き、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンが爆音で響き渡るオープニングから一気に映画に引き込まれました。センスの良いミュージックビデオを見た後のような爽快な気分で、鑑賞後しばらくはSpotifyでサントラを流し、イヤホンを付けた主人公になりきっていました。Spotifyは映画公式サイトと連動し、サイトを訪れる方が劇中音楽を試聴しながらストーリーを読み、より映画の世界観を体感いただけるようなお手伝いをさせていただきました。
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Spotifyは簡単なユーザー登録を行うだけで、国内外4,000万曲以上をいつでも聴き放題で無料でもお楽しみいただけるサービスです。使うほど好みを学習してくれるので、新たなお気に入りの音楽にもどんどん出会えます。俳優や監督が選曲したプレイリストや、映画やテレビ番組と連動した企画も多数。
Spotify
(C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.、(C)2015 SBS PRODUCTIONS – SBS FILMS– TWENTY TWENTY VISION FILMPRODUKTION – FRANCE 2 CINEMA – ENTRE CHIEN ET LOUP、(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2017年私のNo.1映画
- 第1回:2017年私のNo.1映画 年末連載スタート!
- 第2回:映画監督編〜頭を殴られたようでした〜
- 第3回:Filmarks編〜映画を感じる悦びを与えてくれた〜
- 第4回:映像クリエイター編〜人物たちの想いが共振し、反転し、成長するという映画的高揚感〜
- 第5回:映画メディア編〜「映画愛だ」「いや偽物だ」〜
- 第6回:メディア編〜何があっても人生は奥深く美しい〜
- 第7回:動画配信編〜わたしたちの青春時代が完結したような気がした〜
- 第8回:映画人編〜こんな人生を演じてみたい〜
- 第9回:TSUTAYA編〜「恋」は人を変える〜
- 第10回:芸能編〜小5ぐらいから道徳の時間に観たらええと思う〜
- 第11回:俳優編〜観ていて心がギュッとなる〜
- 第12回:劇団EXILE 町田啓太編〜この微妙な空気感。でも、そういうのって、たぶんあるよな〜
- 第13回:経営者編〜「忖度」が流行語にもなるご時勢にアンチテーゼを想起する〜
- 第14回:AI編〜Google Homeの2017年マイベストムービーは果たして!?〜
※2022年8月29日時点のVOD配信情報です。