世界的な大ヒットを生み出し続けているマーベルコミックスのクロスオーバー企画「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」。今回は、そんなMCUシリーズ第20作目にあたる『アントマン&ワスプ』をあらすじやキャストと共にご紹介! 本作の監督を担当したのは前作の『アントマン』(2015)から引き続いてのペイトン・リード。
主演に『クルーレス』で一躍注目され、その後コメディ映画の人気俳優となったポール・ラッドがアントマン役を続投。また、テレビドラマ「LOST」シリーズでメインキャラクターを務め、人気を博したエヴァンジェリン・リリーが二代目ワスプ役として活躍する。
『アントマン&ワスプ』(2018)あらすじ
元泥棒で前科持ちのスコット(ポール・ラッド)は、ハンク博士(マイケル・ダグラス)とその娘ホープ(エヴァンジェリン・リリー)から依頼され、蟻のように小さくなって戦う“アントマン”となる。しかし、アベンジャーズによる内戦で、国連の協定に反発するキャプテン・アメリカ側に付いたことで、スコットは再び逮捕され、自宅軟禁されることとなる。許可なくアントマンのスーツを持ち出して、戦いに参加したスコットに対し、ハンクとホープは怒りを抱えていた。スコットのせいで、彼らは家を追い出されて、身を隠さなければならなくなったのだ。
そして、間もなく2年間の軟禁生活が終わるという頃に、スコットは量子世界の不思議な夢を見るのだった。何か引っかかるものを感じたスコットは、絶縁状態だったハンク博士にそのことを伝えるため、すぐに連絡を取る。すると、同じ頃、ハンク博士とホープは、量子トンネルを完成させ、そのトンネルの電源を起動させていたのだった。スコットが見たその夢とは、かつて核ミサイルを止めるため量子世界へと消えてしまった、ハンクの妻でホープの母であるジャネット(ミシェル・ファイファー)からのメッセージだった。ジャネットを量子世界から連れ戻すため、再びスコットは、ハンクとホープと共に力を合わせることとなる。
※以下、「アベンジャーズ」シリーズのネタバレを含みます。
キャスト&スタッフ紹介
スコット・ラング/アントマン:ポール・ラッド
ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ(二代目):エヴァンジェリン・リリー
ハンク・ピム:マイケル・ダグラス
ジャネット・ヴァン・ダイン/ワスプ(初代):ミシェル・ファイファー
ルイス:マイケル・ペーニャ
ソニー・バーチ:ウォルトン・ゴギンズ
マギー・ラング:ジュディ・グリア
カート:デヴィッド・ダストマルチャン
エイヴァ・スター/ゴースト:ハナー・ジョン・カメン
キャシー・ラング:アビー・ライダー・フォートソン
監督:ペイトン・リード
脚本:クリス・マケナ/エリク・サマーズ/アンドリュー・バラー/ガブリエル・フェラーリ/ポール・ラッド
製作:ケヴィン・ファイギ/スティーヴン・ブルサード
製作総指揮:ルイス・デスポジート/ヴィクトリア・アロソン/チャールズ・ニュワース/スタン・リー
撮影:ダンテ・スピノッティ
音楽:クリストフ・ベック
『アントマン&ワスプ』見どころ
アントマンスーツに関して
天才科学者として名高いハンク・ピム博士が開発した“アントマンスーツ”。今作では、スコットに加え、ホープもスーツを着用し、戦いに挑んでいる。そんなアントマンスーツに関して、前作の『アントマン』(2015)で多くが説明されている。元々、S.H.I.E.L.D.に所属していたハンクが、自身で身体が縮小するスーツを開発し、エージェントとして極秘任務に参加していた当時使っていたのがこのアントマンスーツ。身長が1.5cmにまで縮み、蟻のように小さな体で戦うこともでき、また蟻たちをコントロールして思い通りに動かすこともできるのだ。空を飛べる蟻に乗って、自分も空を飛ぶこともできれば、蟻たちの集団によって橋を作ることもできる。また、あらゆる物を小さくしたり、大きくしたりする能力も持ち合わせている。
今作では、さらに戦闘能力がアップしており、小さくなったり大きくなったりしながら、敵の攻撃を避け、相手を負かすシーンもたっぷりと描かれている。また、二代目ワスプとなったホープのスーツは羽つきのものに改良されており、自由自在に飛び回れるのも魅力だ。他にも、今作から研究所や自動車が縮小し、持ち運びできるようになっているのも面白いポイントだ。
量子世界について
今作の鍵となる量子世界。蟻ほどのサイズまで小さくなって戦うアントマンだが、それよりも小さくなってしまうと非常に危険なのだ。ジャネットは、核ミサイルを止めるために、危険なサイズにまで小さくなり、ミサイルの中へと侵入した。そして、そのまま量子世界へと消えてしまったのだ。ハンクは、量子世界へ一度足を踏み入れると、もう元の原子の世界には戻ることができないと考えていた。量子世界では、時間や空間という概念がなくなってしまうといわれているからだ。
しかし、前作でスコットは娘のキャシーを助けるために量子世界へと入り込んでしまったものの、そこからの帰還に成功していた。そのことを知ったハンクとホープは、ジャネットを助ける方法があるかもしれないと考え、研究を開始する。そして、今作では、その研究を続けていた二人が、ついに量子世界へ行くための乗り物を開発し、ジャネットを探しに行くという物語が描かれる。また、今後のMCUでは、量子世界は長く描かれることとなるだろうと、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が公言している。今後のMCUにて、どのような繋がりや展開が待ち受けているのか、期待が高まるばかりだ。
「アベンジャーズ」シリーズとの関わりは?
『アントマン』(2015)にて、ある器具を借りるためにアベンジャーズの基地に忍び込んだスコットは、そこでアベンジャーズの一員であるファルコンと出会う。自身の装置の中に潜入され、ボコボコにされてしまったファルコンは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でのキャプテン・アメリカ対アイアンマンの内戦で、キャプテン・アメリカ側にスコットを参戦させることとする。その戦いに参加したスコットは、結果として敗北し、“ソコヴィア協定”に違反したとして逮捕されてしまうのだった。今作品は、この逮捕から2年後のスコットの自宅軟禁が間もなく終わる頃から物語がスタートする。そして、物語のラストは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)に直接繋がると明かされているのだ。
『アントマン&ワスプ』が観られるVODサービスは?
・Amazonプライムビデオ ◎レンタル
・U-NEXT ◎レンタル
・Rakuten TV ◎レンタル
・ビデオマーケット ◎レンタル
「アベンジャーズ」シリーズを全作品公開順に観るなら?
(1)『アイアンマン』(2008)
(2)『インクレディブル・ハルク』(2008)
(3)『アイアンマン2』(2010)
(4)『マイティ・ソー』(2011)
(5)『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)
(6)『アベンジャーズ』(2012)
(7)『アイアンマン3』(2013)
(8)『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)
(9)『キャプテンアメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)
(10)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)
(11)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)
(12)『アントマン』(2015)
(13)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)
(14)『ドクター・ストレンジ』(2016)
(15)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)
(16)『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)
(17)『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017)
(18)『ブラックパンサー』(2018)
(19)『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)
★(20)『アントマン&ワスプ』(2018)
(21)『キャプテン・マーベル』(2019)
(22)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)
(23)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)
※本記事で紹介した作品に「★」をつけます。
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(C)Marvel Studios 2018
※2020年10月5日時点の情報です。