2017年も残すところあとわずか。今年もたくさんの映画が公開されました。
2017年に日本国内で公開された映画はおよそ1,200本! みなさんはそのうちの何作品をご覧になったでしょうか。
FILMAGAでは、各界の著名人や有識者に「2017年私のNo.1映画」を伺いました!
あのひとやこのひとの心に残った作品は? 本日から年末にかけて、ゆっくりじっくり紹介していきます。
第4回は「映像クリエイター編」。映像を操るプロフェッショナルは、どんな作品に心奪われたのでしょうか?
人物たちの想いが共振し、反転し、成長するという映画的高揚感!
ホンダカットさん
(映像編集・演出)
■プロフィール
CMや映画やWEBムービーの【編集】を主な生業にしています。スタッフ側の目線から映画を観ていくのも面白いです。
お嬢さん
まずは騙し合い詐欺サスペンス映画として素晴らしいグルーヴ! そこに【変態】と【官能】と【美】を詰め込み、コメディにすら見える日韓のミクスチャー。人物たちの想いが共振し、反転し、成長するという映画的高揚感! ジャンルを飛び越えたような映画で、一体いま自分は何を観ているんだろうと頭がグワングワン揺さぶられました。黒に湿度を感じるトーンの画や、執拗なほど綺麗にキメてくるカメラワーク、省略の巧いカット割りと編集も見事。
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2017年はスティーヴン・スピルバーグ監督が『シンドラーのリスト』を撮ったベルリンの撮影所に行けたのがちょっと嬉しかったです。『グランド・ブタペスト・ホテル』のセットもそこのどっかにまだ残ってたとか。
ケン・ローチにあらためて敬意を込めて。
國井重人さん
(シネマトグラファー)
■プロフィール
1977年 兵庫県生まれ。瀧本幹也氏に師事。2015年に独立、2016年よりGORILLA所属。主にCM、映画、ドラマの撮影をメインに活動中。
わたしは、ダニエル・ブレイク
No.1を語れるほど映画をたくさん観ることができなかった2017年でしたが、敬愛するケン・ローチの『わたしはダニエル・ブレイク』をベストに。 この映画で描かれている問題は、決してイギリスだけの問題ではなく、まさに今の日本でも起こっている問題。暗く重い題材を、優しく、軽やかに、そして痛切なメッセージを込めて描き上げたケン・ローチにあらためて敬意を込めて。 素晴らしい映画でした。
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CM、映画、ドラマの撮影をしています。
GORILLA
半年後に鑑賞したときにはとても好きな映画に変わっていた。
サトウダイスケさん
(映像作家・森の映画祭実行委員会 代表)
■プロフィール
1988生まれの映像作家。野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭」の企画・運営も行う。
ラ・ラ・ランド
劇場で鑑賞した当時はあくまでも”素敵な映画だな群”のひとつだったが、改めて半年後に鑑賞したときにはとても好きな映画に変わっていた。目標の実現までの道中で待ち構えてる大きな溝を飛び越えさせてくれ(足がかりを作ってくれる)のはいつも外的作用…主に周りの人による背中押しだったりするとなと思わせられた。ビターな大人恋愛映画。サントラのコンプリート・ミュージカル・エクスペリエンス版がとてもオススメです。
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2014年より野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭」を実施しています。様々な場所に設置されたスクリーンを自由に往来して日が暮れてから日が昇るまで夜通し映画鑑賞を楽しむイベントです。来年は5周年を迎えます。
(C)2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED、(C)Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016、(C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
※2021年10月11日時点のVOD配信情報です。
2017年私のNo.1映画
- 第1回:2017年私のNo.1映画 年末連載スタート!
- 第2回:映画監督編〜頭を殴られたようでした〜
- 第3回:Filmarks編〜映画を感じる悦びを与えてくれた〜
- 第4回:映像クリエイター編〜人物たちの想いが共振し、反転し、成長するという映画的高揚感〜
- 第5回:映画メディア編〜「映画愛だ」「いや偽物だ」〜
- 第6回:メディア編〜何があっても人生は奥深く美しい〜
- 第7回:動画配信編〜わたしたちの青春時代が完結したような気がした〜
- 第8回:映画人編〜こんな人生を演じてみたい〜
- 第9回:TSUTAYA編〜「恋」は人を変える〜
- 第10回:芸能編〜小5ぐらいから道徳の時間に観たらええと思う〜
- 第11回:俳優編〜観ていて心がギュッとなる〜
- 第12回:劇団EXILE 町田啓太編〜この微妙な空気感。でも、そういうのって、たぶんあるよな〜
- 第13回:経営者編〜「忖度」が流行語にもなるご時勢にアンチテーゼを想起する〜
- 第14回:AI編〜Google Homeの2017年マイベストムービーは果たして!?〜